2011年11月30日水曜日

中国空母 2回目の試験航行へ:アジア太平洋での軍拡

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● asahi.comより



NHKニュース 2011年11月29日 17時29分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111129/t10014284271000.html

中国空母 2回目の試験航行へ

 中国政府は、東北部の大連で改修を続けている空母について、ことし8月に続いて、29日から2回目の試験航行を行うことを発表し、空母の運用に向けた準備を加速させています。

 中国国防省は29日、遼寧省大連の港で改修中の空母が試験航行に出たと発表しました。
 この空母は、中国が13年前にウクライナから購入して改修を続けているもので、中国政府は、目的について「実験と訓練用だ」としています。
 ことし8月には、この空母の初めての試験航行が行われ、その後、大連港で改修作業が続けられています。
 今回の試験航行について、中国国防省は、改修とテストを済ませたため、2回目の試験航行を行うとしています。
 この空母を巡っては、最初の試験航行のあと、一部で不具合が見つかったという情報も出ており、中国政府としては、改修とテストを繰り返すことで、空母の運用に向けた準備を加速させています。

 中国では、このほかに、初の国産空母の建造計画も伝えられており、海洋権益やシーレーンの確保を念頭に置いた、中国海軍の展開能力を高める動きとして、国際社会の警戒が一段と高まりそうです。
 今回の試験航行について、中国外務省の洪磊報道官は29日の定例会見で、
 「中国は平和発展の道を堅持しているうえ、国防政策も防御的なもので、地域の平和にとっても重要なパワーであり続けている」
と述べ、警戒感の払拭(ふっしょく)に努めました。






2011年11月30日06時53分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111129-OYT1T01050.htm

中国初の空母、大連出港…性能や設備検査か

 【大連(中国遼寧省)=比嘉清太】中国初の空母「ワリャーグ」が29日、試験航行のため遼寧省の大連港から出港した。

 今年8月10~14日に行われた初の試験航行に続き2度目。
 中国国防省は「科学研究やテストを行う」と説明しており、船体の基本性能や設備の作動状況の検査を行うとみられる。

 目撃者によると、ワリャーグは29日午前、艦載機を載せないでタグボートにえい航されて出港。
 地元関係者によると、近海では船舶の航行禁止区域が設定されておらず、艦載機の発着訓練は行われないとの見方が強い。

 米国がオーストラリア北部での米海兵隊員の常駐方針を打ち出すなど、国際社会が中国軍の海洋進出をけん制する動きを強める中、試験航行は中国にとって、海洋権益確保に向けた強い姿勢を示す狙いもありそうだ。
 出港に先立ち、同港を見渡せるホテルには地元当局者が訪れ、ワリャーグの撮影を禁じた。




レコードチャイナ 配信日時:2011年12月1日 11時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56527&type=1

中国空母「ワリャーグ」、静かに2度目の試験航行へ

 2011年11月29日、南シナ海の領有権をめぐり周辺各国の緊張が高まる一方で、米国はオーストラリアに海兵隊の駐留を決定したが、そんななか、中国初の空母が2度目の試験航行のため遼寧省の大連港から出港した。
 30日付でシンガポール華字紙・聯合早報(電子版)が伝えた。

 旧ソ連軍の空母「ワリャーグ」を改修した中国初の空母は、今年8月10日に第1回の試験航行を実施。
 中国国防部は公式ホームページを通じて
 「空母は8月の第1回試験航行を成功させ、計画通りに帰港。
 その後必要な改修やテストを終えて、29日に大連港を出港した」
とだけ発表した。

 米軍の豪州駐留の決定が報じられると、これに対抗する形で中国は西太平洋での海上軍事演習の実施を発表した。
 しかし、各国からの疑惑や批判を回避するためか、今回の試験航行に関する報道は極めて控えめ。
 常に強硬路線の立場を貫く環球時報も、今回は比較的おとなしい論調で、
 「中国は心の底から平和を願っている」
と訴えている。

 中国外交部も29日、外国メディアの質問に応じ
 「中国は和平発展の道をしっかりと歩んでおり、防衛重視の国防政策を実施している」
と強調。
 「中国は地域平和のための重要な立場であることに終始する」
と答えている。






レコードチャイナ 配信日時:2011年11月30日 7時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56463&type=1

アジア太平洋で始まる軍拡=中国包囲網を形成する米軍基地

 2011年11月28日、中国のニュースサイト・参考消息は、アジア太平洋地域に展開する米軍基地を紹介し、アメリカが各国を巻き込んで中国包囲網を形成していると報じた。

 アジア太平洋地域の情勢が予断を許さなくなってきた。
 専門家は、現在は力の拮抗により衝突が抑えられているにすぎず、今後中東以外に、戦争が起こる可能性が高いのはアジア太平洋地域と予測する。

 北東アジアの米軍基地は朝鮮半島と北西太平洋の有事に対応すべく、宗谷、津軽、対馬の三海峡を抑える「列島線」を形成する。
 横須賀などに約30の海軍基地があり、岩国、沖縄に海兵隊基地、横須賀、嘉手納、三沢に空軍基地がある。
 韓国の龍山、大邱などには陸軍基地がある。

 1992年11月、米国はフィリピンのスービック湾海軍基地返還により東南アジアの要所を失うも、シンガポールにチャンギ海軍基地を建設、東南アジア回帰の動きをみせている。

 グアムには西太平洋最大の海空軍基地があり、豪州、ニュージーランドでは中露の核実験やミサイル発射を監視する部隊が駐留している。
 ハワイには太平洋軍司令部が置かれ、キャンプ・スミス、スコフィールド・バラックス、ヒッカム空軍基地がある。

 アジア太平洋の米軍基地は、「三重列島線」による中国封じ込めを意図したもので、第一列島線は日本列島からフィリピン、台湾、第二列島線はグアムからオーストラリア周辺、ハワイが第三列島線となる。

 目下、アジア太平洋地域、特に東南アジア諸国では小さな軍拡競争が繰り広げられている。


 「戦争のイヌ」がアジアにシフトしているということは、繰り返すが、ヤバイ。
 中国がそれを受けて立つようなことになると、煙がたつ。
 冷静に見て勝ち目はないと共産党が判断しても、世論が許さなくなる。
 それに突き動かされて足を踏み込むと戦前の日本のようになる。
 国民が一丸となって暴走することもある。
 怖いのは世界を知らない井の中のカワズが無知のまんま「民族暴走」することだ。
 これはありうる。
 アメリカはこれをおそらく狙っているだろう。
 それを後押しするように煽ってくるだろう。
 外交能力がヘボな中国が、ウマウマと乗せられてしまう可能性がある。
 怖いのは中国国民の自意識過剰である。




CNNニュース 2011.12.18 Sun posted at: 16:29 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30004971.html

試験航行中の中国初の空母の画像公開、米社が衛星撮影



 (CNN) 米民間衛星写真会社デジタルグローブは18日までに、中国軍が改修している旧ソ連軍の空母ワリャークが中国北東部の黄海上で12月8日に試験航行している模様をとらえた衛星写真を公開した。
 ワリャークは中国初の空母。

 同社によると、写真を撮影したのは中国北東部の大連市から南南東へ約100キロ離れた海上。
 写真では、甲板上の艦載機の誘導線が確認出来る。

 ワリャークによる試験航行は今年8月に続き2度目。
 試験航行の具体的な目的は明らかでないが、中国の国営・新華社通信は8月の航行時に、装備や機能の点検作業を実施し、大連港に戻ると報じていた。
 ワリャークは11月下旬、2度目の試験航行のため出港、今月初旬に大連に戻っていた。

 冷戦時代に建造された旧ソ連製クズネツォフ級空母のワリャークは約6万7000トンで全長約300メートル。
 1998年にウクライナから調達していた空母で、老朽化していたため約10年かけて改修していた。

 米の軍事情報関連企業のストラトフォーによると、ワリャークは最初、マカオに本拠があるカジノ企業グループが購入に動いたものの、後で中国軍が手に入れた。
 同社は、中国軍がカジノ企業グループを隠れみのにして調達したと指摘している。





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