2011年12月4日日曜日

人類終了のおしらせ...世界人口の半分を殺す鳥インフルエンザ

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● google画像より



GIZMODE 2011.11.30 19:00 [12] [0]
http://www.gizmodo.jp/2011/11/engineered-avian-flu-could-kill-half-the-worlds-humans.html

人類終了のおしらせ...世界人口の半分を殺す鳥インフル変異種誕生

ああ、人類はやはり「H5N1」変異種のパンデミックで終わるのか...
映画でもSF小説でもない、現実のはなし。

 オランダの科学者が世界数十億人を骸の山に変える致死力を備えた
 スーパーウイルス
をこしらえてしまいました。

 まあ、深呼吸、深呼吸...あ、深呼吸はまずいか...このウイルス、鳥インフルのくせに空気感染するんです。

 生成したのはロッテルダムのエラスムス医療センターのウィルス学者ロン・フォウチャー(Ron Fouchier)教授。
 アメリカ国立衛生研究所(NIH)から「H5N1鳥インフルエンザウイルスの伝染力が強くなってパンデミックを起こし得るかどうか、いっちょ調べてくれないか」と頼まれ、かしこまりました、とやってみたのです(警告フラッグ!)。

 試しにフェレット(イタチの一種)の群れにウイルスを撒き散らしてみたところ、ウイルスが再生(繁殖)を繰り返すにつれ、なんだか前より速く広まるではないですか(警告フラッグ!!)。
 「フェレットのなんだから人間が心配することないよな」
って一瞬思っちゃいますけど、
 過去の研究でフェレット間で感染するインフルエンザ株は人間の間でも感染することがわかっているのですね(警告フラッグ!!!!)。

で、伝染力が強まる方向で10世代感染を繰り返したら、ななななんと世界全人類の半分を殺す超まずい空気感染ウイルス株ができてしまった、というわけ(警告フラッグ!!!!)。


 研究では、最初にウイルスに三つの変異を起こさせ、フェレットに容易に感染する変異株を作成した。
 (フェレットは人と類似の様式でウイルス感染を起こす)。
 しかしながら出来たウイルスはフェレット間で感染を起こさないため、ウイルスをフェレットに、より適合させるため感染を繰り返させた。
 そして10回の感染の後に(感染フェレット->健常フェレット:の繰り返し)、フェレット間で容易に感染する変異ウイルスが誕生した。
 変異ウイルスは別のケージ内のフェレットに感染して、全てを死亡させた。
―New Scientistの日本語訳(pdf)より


 実験を率いたFouchier教授自身も
 「これはおそらくみなさんが作れる中で最も危険なウイルスのひとつですね」
と認めており、今年9月にマルタで開かれたインフルエンザ会議で実験の成果を発表しました。
 
 フォウチャー教授は米科学誌「Science」にも成果を発表し、バイオテロ(生物兵器テロ)対策担当責任者がワーストケース・シナリオに備えられるようにしたいと考えているのですが...同僚の間からは、オイオイまかり間違って悪者の手に落ちたら大変なことになる、発表はやめろ、と止められており、そもそも最初っからこんな研究やるべきじゃなかったんじゃ...という疑問の声まで出ているのです。

 「H5N1型鳥インフル」は普通は鳥に感染するのですが、約10年前から人間の中からも感染例が出始め、アジアを皮切りに世界中に広まりました。
 ヒトが感染するのは稀で、これまでに感染したのは延べ約600名。
 ですが、感染した人の約半数は死んでしまうという、恐ろしい致死力を備えています。

 鳥インフルエンザが今以上に広まらないのは何故かというと、空気感染しないから。

 変異前のバージョンでは何かウイルスに汚染されたものに触れない限り発病はしません。
 ところがところがFouchier教授が生成した変異種は空中浮遊するので、ウイルスのそばにいて、それを吸い込むだけでもう病気に罹ってしまうのです。
 「その感染力は人間の季節性インフルエンザ並みだが、致死力はもっとある」(フォウチャー教授)。
 そんなヤバいものの作り方を科学誌に掲載しようというのだから、そりゃ反対しますよね!

 研究仲間のバイオテロ専門家の間からも、この論文を掲載すれば読んだ人が誰でもフォウチャー教授の実験成果を再現できるようになってしまうので良策とは思えない、という意見が出ていますよ。
 編集部から論文掲載の是非判断を委ねられた米国バイオセキュリティー科学顧問委員会(National Science Advisory Board for Biosecurity、NSABB)のポール・ケイム(Paul Keim)会長(炭疽専門の微生物遺伝学者)はScience Insiderにこう話しています。:


 これほど恐ろしい病原体は私も他に知らない。
  これに比べたら炭疽なんて怖くもなんともないよ。


 しかし、フォウチャー教授や類似の研究実績のある科学者(例えばウィスコンシン大と東大の共同研究を率いる東大・河岡義裕教授も同じようなウイルスの報告論文をScience誌に寄稿している)は掲載することで科学界がH5N1パンデミックに備える助けになる、という立場です。
 掲載しないと、いざ広まった時に研究者もどう対処していいか全く分からなくなってしまうではないか、というんですね。

 鶏と卵ですが、さあ、どっちを取るのか? 
 NSABBの判断に注目しながら、オランダのRanj社とエラスムス医療センターが共同開発したシリアスゲーム「The Great Flu」(無料)でシミュレーションでもしますかね...。


[Science Insider via Geekosystem and RT]関連:オランダ研究者による変異型H5N1インフルエンザウイルス作成に関する報道集 - 鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集(別掲)

KRISTEN PHILIPKOSKI(原文/satomi)




AFP BBnews 2011年08月31日 08:47 発信地:ローマ/イタリア
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2823186/7694708

中国とベトナムでH5N1型鳥インフルの変異株、
日本におよぶ恐れも FAO

【8月31日 AFP】
 国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)は29日、中国とベトナムで強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の変異株が確認されたことを明らかにし、鳥インフル再流行の可能性があると警告した。

 FAOによると、中国とベトナムで発見されたH5N1型の変異ウイルスは「H5N1 - 2.3.2.1」として知られているもので、既存のワクチンが持つ予防力を回避できるという。

 ベトナムにおける変異ウイルスが広がれば、近隣国のカンボジアやタイ、マレーシアだけでなく、朝鮮半島や日本にも危険が及ぶ可能性があるうえ、渡り鳥が媒介役となって、アジア以外の地域にもウイルスが拡大する恐れがあると、FAOは警鐘を鳴らし、2009年のような鳥インフル大流行の再来の可能性に、万全の備えとウイルスの監視強化で臨むよう呼びかけた。

 世界保健機関(WHO)によると、感染力の強いH5N1型のウイルス株が初めて確認されて以来、これまでの感染者は565人で、このうち331人が死亡している。

 FAOによると、最も直近の死亡例は今月、カンボジアで確認されており、今年に入ってからは8人が感染し、その全員が死亡している。

 カンボジアのほかにも、最近ではブルガリア、イスラエル、モンゴル、ネパール、パレスチナ自治区、ルーマニアで鳥インフル感染が確認されている。(c)AFP






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