日本はマニュアル社会である。
マニュアルにないと誰もそれをやらない。
これは東日本大震災の時に
韓国のマスコミに再三指弾された悪しき問題
である。
それにくらべると韓国は実に臨機応変に対処する機動社会の柔軟性をもっている。
それぞれの状況に鑑み、自由度が許されている。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/12 12:30
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/12/2011121201558.html
地下鉄が乗客の抗議受け逆走 /ソウル
「ドアが開かず、降りられなかった」と抗議、前の駅に引き返す
11日午後、ソウル市内の地下鉄で、電車から降りられなかったという1人の乗客の抗議を受け、電車が前の駅に引き返すという事態が起こった。
地下鉄を運営している都市鉄道公社は、非常事態でないにもかかわらず、後続列車の運行を遅らせてまで「逆走」を認めていたことが分かり、論議を呼んでいる。
ソウル都市鉄道公社(地下鉄5-8号線を運行)によると、この日午後3時45分ごろ、地下鉄7号線下渓駅を発車し、中渓駅に向かっていた7186番列車で、60-70代とみられる男性の乗客が、車内に設置された「非常通話装置」を通じて「下渓駅で降りられなかった」と運転士に抗議した。
これを受け、同列車は170メートルほど逆走し、下渓駅に引き返した。
乗客を乗せて運行中の列車が逆走したケースは今回が初めてで、この区間の列車の運行に3分ほどの遅れが生じた。
都市鉄道公社の関係者は
「ある乗客が『下渓駅で降りたかったのに、ドアが開かなかった』と、暴言や悪口を浴びせながら1分ほど運転士に抗議した。
これを受けて運転士が管制センターに報告し、許可を得て下渓駅に引き返した」
と当時の状況を説明した。
ところが、後に確認した結果、問題の列車が最初に下渓駅に停車したとき、ドアは正常に開閉していたことが分かった。
また、3時47分に同駅で下車したこの乗客は、生命に支障をきたす非常事態でもなかった。
それにもかかわらず、問題の列車の運転士と総合管制センターは、特に状況を確認することもなく、1人の乗客のために逆走を強行したのだ。
都市鉄道公社は「安全マニュアル」に従って今回の措置を講じたため問題はない、と主張している。
だが「都市鉄道公社電車運転取り扱い規定」によると、逆方向へ走行する「退行運転」は
▲線路の前方に問題があり安全な走行ができない場合
▲列車がホームの正しい位置に停車できなかった場合
-に限られている。
「乗客からの抗議があれば、退行運転してもよい」
という措置は、同規定のどこにも記されていない。
都市鉄道公社側は
「電車に運転士が1人しかいなかった上、乗客が『損害賠償を請求する』と強く抗議したため、運転士は困惑した。
下渓駅は普段、利用客が多いため、ほかの乗客も降りられなかった可能性があると判断し、管制センターが退行運転を決定した」
と説明した。
だが、こうした措置はマニュアルで定められている退行運転の規定には該当しない。
地下鉄の利用客たちは
「乗客が駄々をこねれば、今後も退行運転をするつもりなのか」
という反応を示した。
ある市民は
「このような前例ができれば、今後同じように乗客が抗議したとき、どう対応するつもりなのか」
と話した。
また
「一部の人の無茶な要求のために、ほかの乗客が不安を覚えたり、不便を強いられることについてはどう思うのか」
と指摘する声も出ている。
』
日本がこれをやったら、とんでもないことになる。
鉄道公社は
「安全マニュアルに従って今回の措置を講じたため問題はない、と主張」
しているという。
運転マニュアルの前に安全マニュアルがあってその裁量の範囲なら自由度が許されているということだろう。
ちなみにこの安全マニュアルについては記載がないが、きっと個人判断が許されている内容なのであろうと思う。
『
2011年12月12日11時26分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
ソウル地下鉄、“乗客の抗議で”200メートル逆走
列車の運転士が地下鉄駅で下車できなかった乗客の抗議を受け、電車を逆走させるという事件があった。
管制センターが後ろから来る電車を止めたため事故は発生しなかったが、多くの乗客が前の駅に戻るというとんでもない事態が生じたのだ。
11日午後3時45分ごろ、列車の運転士(39)が運行したソウル地下鉄7号線の列車が下溪(ハゲ)駅から中溪(チュンゲ)駅に向かっている途中、200メートル後進して下溪駅に戻った。ある男性の乗客が非常電話で「下溪駅で扉が開かず降りられなかった」と激しく抗議したためだ。
電車が後進する間、状況が分からなかった乗客は不安に包まれた。
この日、8両で運行されていた列車は混雑していなかったが、週末だったため外出乗客が乗っていた。
ソウル都市鉄道公社管制センターのシン・サンチョル・チーム長は
「実際には下溪駅で扉が開いたが、あわてた機関士が扉を開けたことを忘れて管制センターにどうしたらよいのか聞いてきた」
と説明した。
管制センターは後続の列車をその前の孔陵(コンヌン)駅に停車させてから後進を指示した。
このため地下鉄の運行は3分ほど遅れた。
都市鉄道公社は現在、運行経歴5年目の運転士がなぜこうしたミスをしたのかなどを調べている。
非常電話を通して抗議した乗客は下溪駅で降り、身元が確認されていない。
ある乗客は
「多くの人の安全がかかっている地下鉄をこのように運行するのは理解できない」
と話した。
パク・チャンギュ運営本部長は
「マニュアル通りの措置を取り、後続車両にも通知され、安全に問題はなかった」
と説明した。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/13 12:41
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/13/2011121301544.html
【社説】地下鉄逆走劇が象徴する韓国の現実
今月11日午後、ソウルの地下鉄7号線下渓駅を発車し、中渓駅に向かっていた電車が
「下渓駅でドアが開かず、降りられなかった」
という1人の乗客の抗議を受け、170メートル逆走して下渓駅に引き返すという事態が起こった。
60-70代とみられる乗客が、車内に設置された「非常通話装置」を通じ「損害賠償を請求する」などと抗議したため、運転士は管制センターに報告し、後続の電車を止めた上で、電車を逆送させ下渓駅に引き返した。
乗客1人が駄々をこねたからといって、数百人の乗客の生命を危険にさらし、逆走する地下鉄が世界のどこにあるだろうか。
管制センターが後続の電車を止め、衝突を未然に防いだというが、この間に恐怖におびえた乗客たちのことを考えるべきだろう。
韓国はごり押しやデモが憲法よりも威力を発揮する国だというが、それでもあってはならないことが起こった。
後に確認した結果、問題の電車が最初に下渓駅に停車したとき、ドアは正常に開閉していたという。
今回の逆走劇は、韓国社会のあちこちで繰り返されるあきれた事態を象徴するものだといえる。
国会議事堂で催涙弾を破裂させた野党・民主労働党の金先東(キム・ソンドン)議員は
「(伊藤博文を暗殺した)安重根(アン・ジュングン)義士や(旧日本軍幹部を爆殺した)尹奉吉(ユン・ボンギル)義士の心情で…」
と発言した。
また、ソウル・光化門広場で違法なデモを止めようとした警察署長に暴行を加えたデモ隊は
「警察署長が自作自演劇を演じた」
と反撃した。
選挙に際し、対立候補を買収したとして逮捕されたソウル市教育監(教育長に相当)は
「合法性ばかりを強調し、人情を失うようでは、法は半分も生かされない」
という詭弁(きべん)を弄(ろう)した。
強大国による海軍力の強化に備えるため建設を進めている済州道の海軍基地は、法的な手続きを踏んでいるにもかかわらず、従北(北朝鮮に追従する)勢力が将兵たちに暴行を加え、74日間にわたって工事が中断している。
法によってこうした風潮を戒めるのは司法の役割だ。
ところが、最近の裁判官たちは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「骨の髄まで親米の大統領」という文章をためらわずに書き込み
「政治に対する私的な見解を表明するなというのか」
と駄々をこねた。
大法院(日本の最高裁判所に相当)の倫理委員会が、裁判官たちに対し慎重な言動を取るよう勧告したところ、別の裁判官が
「チョル麺(歯ごたえのある韓国の麺料理)を注文すると、カッカ(大統領)のピクヨ(ひどい目に遭う)まで食べることになる」
という低俗な言葉を用いて反撃した。
このように
「逆走共和国」
と化した韓国で、大規模な衝突事故が起こるのは時間の問題だろう。
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