2011年12月16日金曜日

国の格をおとしめる中国大使館前の過激デモ

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● 朝鮮日報より



朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/16 10:16
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/16/2011121601103.html

中国外交、周辺各国と対立深める
「中国外交が三つの前線で困難に直面している」

 15日付香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国外交の苦境をこう表現した。
 西海(黄海)で違法操業中だった中国漁船の船長が韓国の海洋警察官を刺殺した事件をめぐり、韓国と外交的に対立しているほか、東シナ海には3000トン級の大型巡視船を派遣し、日本の反発も懸念されている。

 一方、同紙によると、メコン川サミットに出席するため、ミャンマー、ネパールなどを訪問する予定だった中国の温家宝首相が、訪問を急きょ取りやめた。
 両国は伝統的に中国と友好的な国だ。
 インドのメディアは
 「温首相の訪問日程を無断で公表したネパールに不快感を示し、日程を全てキャンセルした」
と報じた。

 中国は今年、周辺各国と相次ぎ外交摩擦を起こし、孤立を深めている。
 フィリピン、ベトナムとは南シナ海の領有権と資源開発をめぐり、武力衝突が懸念されるほどの緊張関係が続いている。
 フィリピンは14日、南シナ海での海軍パトロールを強化するため、米国から導入したハミルトン級高速艇の進水式を行った。
 また、ベトナムはインド、日本などと連携し、中国の南下をけん制しているほか、インドとは大陸間弾道ミサイル、空母など戦略兵器分野で激しい軍備拡張競争を展開している。
 さらに、日本とは尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐり対立を深めている。

 国際社会の制裁を避け、中国に依存してきたミャンマーも今年9月、中国と共同で建設していた事業費36億ドル(約2800億円)規模のミトソネダムの工事を中止した。
 民政移管されたミャンマー政府は、今月初めにクリントン米国務長官を招待し、中国とは一定の距離を置き始めた。

 中国政府のシンクタンク、中国社会科学院アジア太平洋研究所は、最近発表した中国周辺の安保情勢報告書で、こうした状況を「北緩南緊」と表現した。
 昨年中国を困惑させた韓国と北朝鮮の対立はやや落ち着いたものの、中国の南側にある周辺国との関係が緊張状態にあることを指している。

 こうした状況下で、特に中国とは大きな外交問題がなかった韓国とも、西海での海洋警察官刺殺事件をきっかけに対立が生じ、中国外交当局は負担を感じているとみられる。
 北京駐在の外交筋は、中国外務省が
 「今回の事件が中韓関係の大きな流れに影響を与えることはない」
と繰り返し強調するのも、そうした背景があるためと受け止めている。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/16 09:41
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/16/2011121600901.html

【記者手帳】国の格をおとしめる中国大使館前の過激デモ

 13日、ソウル市鍾路区孝子洞の在韓中国大使館前。違法操業していた中国漁船を取り締まろうとした李清好(イ・チョンホ)警長(巡査部長に相当)が、中国人船長に殺害された事件を受け、大韓民国父母連合など保守系5団体のメンバー450人余りが中国漁船の違法行為を糾弾する集会を開いた。
 「違法集会だけはやめよう」と叫んだある参加者の声は「戦おう! 勝利しよう!」という大勢の掛け声にかき消された。

 参加者らは、中国の国旗2枚にそれぞれ「報復」「膺懲(ようちょう=成敗)」と書き、卵を投げ付けてから燃やした。
 集会現場は瞬く間に混乱に陥り、参加者らは中国大使館に向けても卵を投げ付けた。
 大使館に進入しようとして警察と衝突する一幕もあった。

 また、同日には33歳の男が車で中国大使館への進入を試み、正門を警護していた戦闘警察のバスに3回衝突した末、警察に逮捕された。
 14日のデモでは、胡錦濤・中国国家主席の写真に赤いスプレーでバツ印を書き、ナイフで切り裂くパフォーマンスも行われた。

 外国の大使館前での抗議デモは、ほかの先進国でもよく見る光景だ。
 だが、車で進入しようとしたり、相手国を侮辱したり、火を使ったりすれば、デモの名分を失い、韓国の外交力を弱めるという逆効果を生むのが落ちだ。
 世界の国々は、中国の違法行為と韓国の暴力デモを同レベルと見なすだろう。

 北京の韓国大使館に空気銃のものとみられる銃弾が撃ち込まれ、中国人と推定されるネットユーザーが韓国の国旗に小便をかける動画が出回っている。
 デモや抗議活動にも、その国のレベルが表れる。
 韓国は今や、過激デモを卒業するときだ。


 日本に対してなら過激にやるが、
 中国に対しては「過激デモを卒業するときだ」
としている。
 やはりちょっと中国相手では腰が引けるようである。
 「ガンバレ、韓国」



朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/16 10:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/16/2011121601100.html

違法操業:中国との外交摩擦覚悟で断固対応を

 中国漁船の船長が韓国の海洋警察官を刺殺した事件をきっかけに、西海(黄海)で頻発する中国漁船の違法操業を阻止し、悲劇の悪循環を断ち切るためには、短期的に韓中間で外交摩擦が起きても、主権問題に断固とした対応を取るべきとの意見が優勢となっている。

■韓国領海の尊重要求

 韓国外国語大のナムグン・ヨン教授(政治外交学)は
 「韓国の国力に見合う程度の尊重さえされないのは、原則を守れなかったからだ。
 中国の違法行為には断固とした対応を取るべきだ」
と手厳しい。

 経済界からは、今回の事態で断固とした法執行を行えば、2000年の韓中ニンニク摩擦のように、中国側が報復に出ることを懸念する声も出ている。
 当時、韓国は中国産加工ニンニクの輸入が急激に増えたことを受け、3年間にわたり315%の関税を適用。
 中国は韓国製の携帯電話端末、ポリエチレンに対する緊急輸入中止措置で対抗し、結局は韓国が屈服した。
 それ以来、韓国は中国による報復措置を恐れ、中国側の不法・違法行為に断固とした対応を取れていない。

 厳しく法執行を行う際にも、論理的かつソフトに要領良くアプローチする必要がある。
 亜州大のイ・ワンフィ教授は
 「韓国領内で厳しく法執行を行うのは当然だが、韓国と中国は同じ儒教文化圏に属するため、相手のメンツを損ねないよう注意が必要だ」
と指摘した。

■韓中の高官級協議体を活用

 外交安保研究院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は
 「韓中の外交関係の歴史は長いが、西海での問題解決に向けたメカニズムがないため、高官級の協議体を速やかに設置すべきだ」
 と述べた。
 中国では指導部の意見が重要視されるため、高官級の協議体を設置し、両国間のホットラインとして活用すべきだとの考えだ。

 韓国政府は今回の事件が起きる前の今月5日、外交通商部(省に相当)の趙世暎(チョ・セヨン)東北アジア局長を中国に派遣し、協議体設置を提案し、事件発生後に前向きな回答を得た。韓中間の高官級協議体は、韓国の外交通商部、中国の外務省の次官または次官補が代表を務め、政務、漁業、法務、警察、領事分野の中央・地方の担当官僚が参加する。

 誠信女子大のキム・フンギュ教授は
 「高官級協議体を通じ、長期的には環境問題も共に考えるなど、両国の漁民双方に利益となる政策を取るべきだ」
と指摘した。


 中国にヤル気がないのに、協議組織を作ってもどうなるものでもない。
 いわゆる外交パフォーマンスということのようである。
 何か努力しているように見せかけ、いかに韓国国民をなだめるか、それが政府の第一目標ということであろう。



東亜日報 DECEMBER 16, 2011 07:12
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2011121624408

「太極旗に小便」動画、中国人の仕業か

 不法操業の中国漁船拿捕(だほ)の作戦中に海洋警察隊員が殺害され、中国に対する非難世論が高まる中、中国人と推定されるネットユーザーが太極旗に小便をかける動画がインターネット上に流れ、論議を醸している。

 6日、インターネットにアップされた2分9秒の動画には、一人の男性が家庭で主に使われる大きさの太極旗を床に広げ、その上に小便をする姿が映っていたという。
 動画の掲示者は韓国に対する悪口を意味する英文IDを使っていた。

 波紋を呼ぶと、この動画は15日午後に削除され、掲示者もサイトを脱退し、再生・閲覧ができない状態だ。
 この掲示者は、主に中国語の動画に英語でコメントしているが、コメントの中間に韓国語も混ぜていることから、国内に居住する中国人と推定される。

 国内のネットユーザーから、非難の声が起こっている。
 あるネットユーザーは、
 「血が逆流するようだ。このような屈辱的な行為があるだろうか」
とし、
 「中国人がこれほど幼稚だとは思わなかった」
と書き込んだ。
 別のユーザーは、
 「デモで他国の国旗を燃やしたり踏みつける行為は見たことがあるが、小便をかけるのは初めて見た」
と述べた。
 ツイッターでは、Pr3mium****が「韓国に対する冒涜だ」と憤慨した。

 14日に中国・北京の韓国大使館に金属性の玉が撃ち込まれ、窓ガラスが破損したことに対しても非難の世論が起こった。
 ツイッターで、noe***が、
 「中国人全員がこうではないだろうが、最近の事件を見ると憤りを抑えられない。外交的にはっきり決着をつける必要がある」
とつぶやいた。


 そのうち韓国人が中国旗に脱糞する動画が出てくるだろう。
 他国の国旗を踏みにじったり焼いたりする行為と五十歩百歩である。
 その差はわずかでしかない。
 自分がやれば他国にやられる。
 いたしかたあるまい。





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