2011年12月18日日曜日

親族というハイエナ:韓国歴史文化の恥部

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● 朝鮮日報



 どろまみれのすべての歴代韓国大統領たち。
 清廉潔白な人は誰一人としていない。
 一人くらいはマレでいいからいて欲しいものであるのだが。
 そのマレがいない。
 さほどにおかしな文化をこの国の歴史が作ったのだろうか。


朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/17 12:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/17/2011121700576.html

政権ごとに繰り返される大統領親族の不正

 韓国の歴代政権では、大統領の親族による不正が繰り返されてきた。
 全斗煥(チョン・ドゥファン)政権では、全元大統領の長兄、全基煥(チョン・ギファン)氏がソウル市の鷺梁津水産市場の運営権を強引に奪取したとして逮捕された。
 弟の全敬煥(チョン・ギョンファン)氏もセマウル運動本部会長として在任中、公金70億ウォン(約4億7000万円、円換算は現在のレート、以下同じ)余りを着服した疑いで、次の盧泰愚(ノ・テウ)政権発足直後に起訴された。
 いとこの全淳煥(チョン・スンファン)氏、全禹煥(チョン・ウファン)氏、妻の兄弟の李昌錫(イ・チャンソク)氏も収賄、脱税、横領などの罪で逮捕された。

 盧泰愚元大統領の妻のいとこに当たる朴哲彦(パク・チョルオン)氏は、スロットマシーン業者から金品6億ウォン(約4000万円)を受け取ったとして逮捕された。

 金泳三(キム・ヨンサム)元大統領は「親族政治」を禁止する原則を打ち出した。
 当選直後に親族数十人を呼び
 「カネを包んで接近してくるハエに注意しろ。
 100ウォン受け取っただけでも逮捕させる」
と忠告した。
 しかし、金元大統領の次男、金賢哲(キム・ヒョンチョル)氏は斗洋グループ会長などから利権に絡む便宜を図るよう要求され、30億ウォン(約2億円)余りの金品を受け取ったとして逮捕された。
 現職大統領の息子が逮捕されたのは初めてだった。

 金大中(キム・デジュン)元大統領は、選挙戦で「大統領親族不当行為禁止法」の制定を公約に掲げ、8親等以内の血族、4親等以内の姻族を管理した。
 しかし、金大中元大統領の3人の息子はいずれもさまざまな不正事件に関与し、法廷に立った。
 長男の金弘一(キム・ホンイル)氏は「李溶湖(イ・ヨンホ)ゲート」「陳承鉉(チン・スンヒョン)ゲート」と呼ばれる不正事件で在宅起訴された。
 次男の金弘業(キム・ホンオプ)氏は利権に便宜を図る見返りに25億ウォン(約1億7000万円)を受け取り逮捕された。
 三男の金弘傑(キム・ホンゴル)氏も「崔圭善(チェ・ギュソン)ゲート」と呼ばれる事件に関与し、逮捕された。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は民政首席秘書官室の下に大統領の親族を監視する特別監察班を設置したが、兄の盧建平(ノ・ゴンピョン)氏は、農協の世宗証券買収に絡む収賄事件で、30億ウォン(約2億円)を受け取ったとして、大法院(最高裁に相当)で懲役2年6月、追徴金3億ウォン(約2000万円)の判決を受けた。
 また、盧前大統領の夫人、権良淑(クォン・ヤンスク)氏が朴淵次(パク・ヨンチャ)元泰光実業会長から大統領府(青瓦台)の官邸で600万ドル(約4億8000万円)を受け取った疑惑が浮上。
 盧前大統領は検察の取り調べを受けた後、2009年5月に自殺した。

 高麗大の李来栄(イ・ネヨン)教授(政治外交学)は
 「帝王的な大統領制の特性で、親族が権力に通じるロビー活動の窓口になっている」
と指摘。 
 慶熙大の尹聖理(ユン・ソンイ)教授(政治外交学)は
 「大統領がどれだけ真剣に親族の不正を監視するかがカギだ」
と語った。
 また、明知大のキム・ヒョンジュン教授は
 「親族の不正について、大統領府民政首席秘書官室だけでなく、検察、警察も大統領に直接報告できるように、『競争体制』を整える必要がある」
と提言した。


 まるで後進国レベル。
 ゼニの匂いをかぎつけるとやってくる親族という名のハイエナ
 この親族文化が薄まらないことには、韓国に真のクリーンはこないのかもしれない。
 韓国の歴史と文化の恥部なのかもしれない


朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/17 12:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/17/2011121700569.html

【社説】このままでは大統領の親族が国民の敵になる

 第一貯蓄銀行の柳東天(ユ・ドンチョン)会長(71)=逮捕・起訴済み=が、李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人の金潤玉(キム・ユンオク)さんのいとこに当たるキム・ジェホン容疑者(72)=逮捕済み=に4億2000万ウォン(約2800万円)を渡した容疑が浮上したのに続き、金潤玉さんの義兄を顧問に任命し、毎月1000万ウォン(約68万円)、3年間で計数億ウォン(1億ウォン=約672万円)を支給していた事実が最近になって明るみに出た。
 さらに李大統領の実兄である李相得(イ・サンドゥク)議員の秘書も、柳会長から1億5000万ウォン(約1000万円)を受け取っていた事実が明らかになっている。

 キム・ジェホン容疑者は現在72歳で、金潤玉さんの義兄は74歳だ。
 2人ともサラリーマンであればすでに十数年前に定年退職を迎えている年齢だ。
 しかも現役時代は金融とは関係のない分野にいたという。
 そのため、もしこの2人に貯蓄銀行が巨額の金を支払って何らかの地位を与えていたとすれば、自分たちに何が期待されていたかは当事者たちが最もよく理解していたはずだ。
 今年に入って営業停止処分を受けた貯蓄銀行は16行あるが、その中で大統領の親戚に手を伸ばそうとしたのは、第一貯蓄銀行の柳会長だけだったと誰が信じるだろうか。

 現政権の発足直後、大統領の妻のいとこが、ある人物から、国会議員候補として公認してもらう見返りに30億ウォン(現在のレートで約2億円、以下同じ)を受け取っていた事実が明らかになった。
 その後しばらくは大統領の親戚による不祥事は明るみに出なかったが、最近になって再びこの種の汚職がせきを切ったように明るみに出ている。
 李相得議員の秘書は柳会長だけでなく、SLSグループの李国哲(イ・グクチョル)会長のロビイストからも総額で6億ウォン(約4000万円)を受け取ったとみられている。
 たとえ大統領の兄の下で働いていたとしても、単なる秘書がこれほど巨額の金を受け取っていたとすれば、今後、大統領の親戚と関連した不祥事がどれだけ明るみに出るかは想像もできない。

 キム・ジュンギュ前検事総長は先日
 「自分が真実を全て話せば、政府の機能が失われてしまう」
と発言した。
 わずか5カ月前まで検察による捜査を指揮し、政財界の実力者に対する捜査の内容を熟知する人物がこのような発言をしたとすれば、これはごく普通の政財界関係者ではなく、誰もが知るような実力者を念頭に置いたものと考えるのが普通だ。

 韓国ではこれまで、大統領の息子やきょうだい、いとこにとどまらず、妻の親戚に至るまで、繰り返し手錠をかけられてきた。
 現政権の関係者も、発足前からそのような光景を何度も目の当たりにしてきたが、最終的には自分たちも同じ過ちを繰り返す羽目になった。
 今回も、当初当事者たちは政治に関与せず、周囲から支援を行うことだけに専念しながら
 「常勤ではなく顧問であるため、利権とは関係のない立場だ」
と主張し、大統領府もこの種の白々しい言葉に歩調を合わせてきた。
 それが最終的に今のような状況を招くに至ったのだ。
 このままでは
 「大統領の家族や親戚が国を滅ぼし、国民の敵になる」
という言葉も真実味を帯びてくる。

 大韓民国という国は今もなお、少しでも力や権限がある人間とわずかな関係でも探し出し、その人脈を頼りにさまざまな頼み事をするといったことが日常的に行われている国だ。
 今回のような問題でも、まずは汚職の当事者となった大統領の親戚に対し、厳罰を下さねばならない。
 それができてこそ初めて、この種の問題を根絶できるだろう。
 また、大統領に対して捜査を行う際は、一般の国民に対する捜査よりも何倍も厳正に行わなければならない。
 次の大統領を目指す人物は、国民とメディアに自らのきょうだいや親戚、さらには妻の親戚に至るまで、徹底した監視を要請することから選挙運動を始めなければならないだろう。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/17 12:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/17/2011121700572.html

李大統領の親族関与の不正、今年に入り相次ぎ発覚

 李明博(イ・ミョンバク)大統領の親族が関与した不正が初めて摘発されたのは、李大統領の就任1年目の2008年、金潤玉(キム・ユンオク)夫人のいとこにあたるキム・オクヒ元被告が逮捕されたときだった。

 キム元被告は同年の第18回国会議員総選挙の際、ソウル市バス運送事業組合の元理事長に対し、与党ハンナラ党の比例代表名簿に登載されるよう便宜を図る、と持ち掛け、30億ウォン(現在のレートで約2億円)相当の金品を受け取ったとして逮捕・起訴され、翌年に大法院(日本の最高裁判所に相当)で懲役3年、追徴金31億8000万ウォン(約2億1350万円)の判決が確定した。

 その後長らく、李大統領の親族による不正が明るみに出ることはなかったが、任期4年目の今年に入り、相次いで不正が発覚した。
 金潤玉夫人のいとこで、KT&G福祉財団理事長のキム・ジェホン被告が、第一貯蓄銀行の柳東天(ユ・ドンチョン)会長(逮捕・起訴済み)から、救済を求める請託の見返りとして約4億ウォン(約2700万円)を受け取った容疑で今月15日に逮捕・起訴された。
 また16日には、潤玉夫人の姉の夫に当たるファン・テソプ氏が、2008年から今年9月末まで第一貯蓄銀行の顧問を務め、毎月約1000万ウォン(約67万円)の報酬を受け取っていたことが分かった。
 ファン氏は07年の大統領選の際、李大統領の後援会事務局で働いていた人物だ。

 一方、李大統領の実兄に当たるハンナラ党の李相得(イ・サンドゥク)議員は、秘書が今月10日に逮捕されたことを受けて謝罪し、来年の総選挙に出馬しないことを宣言した。
 李議員の秘書パク・ペス容疑者は、SLSグループの李国哲(イ・グクチョル)会長(逮捕・起訴済み)のロビイスト、ムン・ファンチョル容疑者(テヨン・ロジックス社長)から、5億ウォン(約3400万円)や9万ドル(約700万円)など計6億ウォン(約4000万円)を受け取るとともに、第一貯蓄銀行の柳会長から1億5000万ウォン(約1000万円)を受け取った疑いが持たれている。
 さらに、李議員の秘書ら4人が資金洗浄(マネーロンダリング)に関与したことも分かった。






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