2011年12月19日月曜日

北朝鮮の金正日総書記死去

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朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/19 12:28 / 記事修正 : 2011/12/19 12:40
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/19/2011121901455.html

【速報】北朝鮮の金正日総書記死去=朝鮮中央通信

 北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、最高指導者の金正日(キム・ジョンイル)総書記が17日午前8時半に死去したと報じた。
 同通信は
 「現地指導のために移動中、重なった精神的、肉体的過労により、列車で死去した」
と伝えた。

 同通信は
 「国家葬儀委員会公報」として、「全党、全軍、全民の偉大な領導者、金正日同志の逝去に最も深い哀悼の意を表する」
とした上で、
◆ 金総書記の遺体を平壌市内の錦繍山記念宮殿に安置した
◆ 17日から29日までを「哀悼期間」とし、20日から27日まで弔問客を受け入れる
◆ 告別式を28日に平壌で行う
◆ 中央追悼大会を29日に行う
◆ 全ての機関、事業所で追悼行事を行う
◆ 哀悼期間には歌舞、娯楽を自粛する
―とした。

 朝鮮中央放送も19日正午、金総書記死去を報じた。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/19 13:47
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/19/2011121901765.html

金総書記死去:韓国軍、全軍に非常警備態勢

 韓国軍は19日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去を受け、万一の事態に備え、非常警戒態勢に入った。

 合同参謀本部は同日、金総書記死去が報じられた直後、危機対策班、作戦担当部署の関係者を緊急招集し、警戒態勢の強化について協議した結果、全軍の非常警戒態勢を指示した。

 韓国軍は前線地域にRF4C偵察機などを増派し、北朝鮮に対する監視を強化するとともに、米軍も軍事境界線上空でのU2偵察機による活動、人工衛星による情報収集活動を強化することにした。

 韓米両軍は、対北朝鮮防衛準備態勢である「デフコン」を第4段階から第3段階に引き上げることと、対北朝鮮情報監視態勢である「ウォッチコン」を第3段階から第2段階に引き上げることも検討している。

 ウォッチコンが引き上げられれば、偵察機の飛行回数が増え、情報分析要員も大幅に増員される。

 韓国軍合同参謀本部によると、前線で北朝鮮軍による異常な動向は見られないという。




YOMIURI.ONLINE 2011年12月20日09時00分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111220-OYT1T00176.htm

肩書き不足の正恩氏、葬儀後は権力闘争か



 北朝鮮の金正日キムジョンイル総書記の死去は、健康不安を抱えていたとはいえ、最近、精力的に現地指導を繰り返していただけに、突然の印象をぬぐえない。
 国際社会の関心は、三男の金正恩キムジョンウン氏(28)への権力継承が未完成の現状で、北朝鮮の体制が崩壊へと進むのか、それとも安定に向かうのかにある。

 朝鮮中央通信が19日に金総書記死去を伝えた「訃告」は、正恩氏について、
「革命の偉大な継承者で、党と軍隊の卓越した領導者」
と表現し、金正恩体制への移行を強く打ち出した。

 北朝鮮の動静が安全保障に直結する韓国では、金総書記死去が伝えられると、全軍は直ちに非常警戒態勢に入り、情勢の急変に備えた。李明博イミョンバク大統領は緊急の国家安全保障会議を招集し、北朝鮮内の情勢分析と対策の検討に入った。

 韓国政府内では、
「正恩氏への権力継承以外に北朝鮮の選択肢はない」
との見方が支配的だ。
それでも、権力空白期に起きる不測の事態の可能性を注視する。

 韓国外交安保研究院の尹徳敏ユンドクミン教授は、
「葬儀委員会の顔ぶれをみても、当面、正恩氏中心の体制で動くだろうが、葬儀後に権力闘争が起きる可能性がある」
と不安定さを指摘する。

 尹教授によると、金正恩体制は、
〈1〉金総書記の妹の金敬姫キムギョンヒ氏(政治局員)と、夫の張成沢チャンソンテク氏(同候補)を中心とするロイヤルファミリー
〈2〉金日成キムイルソン時代の抗日遊撃隊員の子孫
〈3〉李英ホリヨンホ人民軍総参謀長ら軍部側近
――の相乗り体制で、「運命共同体」として結束は固いとみられる。
 しかし、正恩氏が後継体制を固める過程で排除された軍人などに不満が高まっているとみられ、クーデターや内部抗争の可能性など「今後を予測するのは難しい」という。(ホは金ヘンに高)

 1994年7月に金日成主席が死去した時は、金総書記がすでに朝鮮人民軍最高司令官、国防委員会委員長、党書記として権力を固めていたのに比べ、正恩氏はいまだに党中央軍事委員会副委員長(委員長は金総書記)の肩書を持つだけで、権力継承作業の途上にあったことも不安定要因だ。




朝鮮中央通信







TBSニュース








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