2011年12月13日火曜日

「中央日報」って中国御用新聞だったのか、これは知らなかった

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● 中央日報


 「中国漁船船長による、韓国海洋警察官殺傷事件」について朝鮮日報は激しく論弾している。
 当然そうなるだろう。
 そうしないと腹が収まらないだろう。
 なら、さらに過激な論調を誇る中央日報はというと、いたって静か。
 なだめよう、なだめようという雰囲気が伝わってくる。
 いったい、これはどうして。


2011年12月13日08時51分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/400/146400.html?servcode=A00&sectcode=A30

<中国の違法操業>中国、海警死亡に謝罪なく漁民の人道的待遇を要求



 12日、中国外務省の劉為民報道官の最初の反応は、韓国との協力、自国漁民の権益保障、人道的待遇の要求だ。
 朴錫煥(パク・ソクファン)外交通商部第1次官がこの日午前、張シン森駐韓中国大使を外交通商部に呼んで
 「公開的に遺憾を表明し、再発の防止を約束すべき」
と要求してから4時間後に出てきた反応だ。

 中国船員に殺害された韓国海洋警察への言及はなかった。
 中国政府がまだ事実関係を十分に把握していないという点を考慮しても、人命被害に対する最小限の遺憾表明なしに自国船員の権利を主張したのだ。
 これに先立ち張大使は
 「漁民に違法操業教育を強化する中、こういうことが起きて残念」
とし
 「韓国側の要請を本国に伝える」
と明らかにした。

 外交部は10月末以降、対中外交で中国漁船違法操業問題を大きく取り上げた。
 新安郡可居島(シンアングン・カゴド)沖で中国船員らが韓国海洋警察に槌・斧・棒を振り回しながら抵抗した後だ。
 今月2日に趙世暎(チョ・セヨン)外交部北東アジア局長は中国に対し、この問題を議論する協議機構の設置を要求した。
 金在信(キム・ジェシン)次官補も8日に張大使を呼び、
 「G2になった中国が自国民の違法操業を放置してよいのか」
とし、積極的な措置を促した。

 自国の漁民に対する中国の微温的な姿勢が根本原因だが、韓国政府の柔弱な対中外交を指摘する声も少なくない。
 中国漁船の違法操業と韓国海洋警察に対する暴力は昨今の問題でないからだ。
 08年に故パク・ギョンジョ海洋警察が中国船員の凶器で殺害された後、中国漁船の違法行為はさらに深刻になっている。


 どういうことだろう。
 朝鮮日報のほうは普段は冷静に論理的に記事を作っている。
 一方、中央日報は愛国心を煽るような激しい口調で筋を展開する。
 そして、論理滅裂、いったい何を言いたいのだこの記事は、まるで論旨がわからず、幼稚園児の作文ではないか、といったものを臆面も載せている。
 その中央日報が今回に限ってえらく穏やかで気持ち悪いほどである。
 「関わりたくない
といった雰囲気をみえみえに湛えている。
 頭を抱えている姿である。
 何故だろう。

 Wikipediaで中央日報をみてみる。
 どちらかというと保守的とある。


 中央日報(ちゅうおうにっぽう、チュンアンイルボ、JoongAng Ilbo)は、韓国の朝鮮語の日刊新聞(朝刊)である。
 1965年創刊。
 本社をソウル特別市中区におく。
 時事通信社、日本経済新聞と友好関係
にあり、日本総局を東京都中央区銀座の時事通信ビルに置く。
 中国語版の公式サイトは朝鮮日報・東亜日報より後に開設された。

 元々三星財閥系の夕刊紙であったが日刊紙に転換。
 論調としては旧三星系列ということもあり実利主義的な面が色濃く、盧武鉉政権に批判的な立場を取ることが多かった。
 そのため、朝鮮日報、東亜日報と合わせて「朝・中・東」として保守系紙の代表格とされている。
 ただし、実利主義、現実主義だけに朝鮮日報や東亜日報に比べて保守色は若干弱い
 そのため、中道左派・進歩派の代表的新聞であるハンギョレと併読する人も多い。
 また、湖厳(ホアム)ホールなど文化事業にも積極的に取り組んでいることから文化面にも強い。
 同社記者ら関係者によれば、現在では三星からは分離しており論調に影響は受けていないと語るが、記事や論調の傾向からは実際には少なからず
 三星の影響を受けている

ことが窺える。

 2011年3月11日、日本で起きた
 東日本大震災を3月12日に「日本沈没」

という大きな見出しで掲載し、日本映画「日本沈没」と比較した。
 韓国人には日本沈没の映画を連想させる為、インターネット上では気は確かか?狂ってるなどと批判された。


 海洋警察官の殺傷に対してまるで非難の論調が見当たらない
ということは ?
 考えられるのはただ一つしかない。
 中央日報とは
 中国の御用新聞
という可能性である。
 これは気が付かなかった。
 「反日」は大いに結構、民族主義、国粋主義は愛国心の表れである。
 真摯に国を思う心が反日につながるのだと思う。
 なら、反日にとやかくいう筋合いではない。
 民族国家の問題である。

 だが、心からの民族主義国粋主義なら今回の事件に対して強行な論陣を張っていいはずである。
 あの朝鮮日報すら、次から次へと怒りに満ちた記事を載せている。
 しかし中央日報の関係記事のいずれからも怒りが見いだせない。
 述べることができない状況にあるのが今の中央日報ということになる。
 ということはつまり、中央日報には中国資本が流れこんでいる ?
 そういうことだったのか。
 中央日報とは韓国における中国のスピーカーだったのである。
 なーるほど。

 これから中央日報を読むときは、中国の代理媒体として解釈することにしよう。
 それなら、なぜにあれほどに反日論理を展開するのか分かってくる。
 

2011年12月13日08時26分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/397/146397.html?servcode=A00&sectcode=A30

<中国の違法操業>「彼らは漁民ではなく海賊だった」

韓国の領海で違法操業をして捕まった中国の漁民が海賊に急変した。
 12日午前、仁川(インチョン)沖の小青島(ソチョンド)近海で違法操業中だった中国漁船を取り締まっていた海洋警察の特攻隊員イ・チョンホ警長(40)が中国船長が振り回したガラス片に刺さって死亡した。
 一緒に作戦中だったイ・ナクフン巡警(31)も負傷した。韓
 国の海域では今年だけで471隻の中国漁船が取り締まりを受けた。
 この5年間に中国漁民の暴力で海洋警察2人が死亡し、28人が負傷した。

しかしこの日、中国外務省の劉為民報道官は
 「韓国と密接に協力して妥当に処理しようと思う」
とし
 「(逮捕された)中国漁民に人道主義的な待遇をすることを願う」
と明らかにした。
 殺害された韓国の特攻隊員に対する弔意や遺憾表明はなかった。
 朴錫煥(パク・ソクファン)外交通商部第一次官はこの日、張シン森駐韓中国大使を呼んで強く抗議し、中国政府の遺憾表明と再発防止約束を要求した。

事故は午前7時ごろ、小青島南西側87キロの海上で発生した。
 仁川海洋警察所属3005艦は午前6時ごろ、韓国側の排他的経済水域(EEZ)を1.5マイル侵入した中国漁船2隻(66トン級)を発見して拿捕に入った。
 海洋警察は中国漁船1隻を停止させ、特攻隊員ら8人を乗船させた。
 この時、別の一隻が取り締まりを妨害するため、特攻隊員が乗った漁船に高速で衝突した。
 船がひどく揺れ、操舵室で捜索作業中だったイ警長とイ巡査がバランスを崩したところ、船長が割れたガラス片で刺したということだ。
 海洋警察は程大偉船長(42)ら中国船員9人を仁川海洋警察に強制連行して調べている。

モ・ガンイン仁川海洋警察庁長官は
 「中国船員らが凶器で抵抗する場合は、初期段階から艦艇と個人銃器を積極的に使う」
と明らかにした。
 青瓦台(チョンワデ)のパク・ジョンハ報道官は
 「あってはならないことが起きてしまい、極めて不幸な事態が発生した」
とし
 「総合的に対策を検討する」
と述べた。


 <中国の違法操業>というタイトルで中央日報が載せている記事は上の2本のみで、他にこれに関する記事はない。
 それに対して朝鮮日報では、
 <違法操業>というタイトルで現時点で10本の記事を載せており、その他社説もこれについて論を展開し、また大統領の中国訪問の延期の記事も載せている。
 中央日報としては、本国中国の態度がどうも煮え切らないので、どうしたらいいかわからず頭の痛いことである。。
 御用新聞の悲哀であろう。

 殺傷部分も

 船がひどく揺れ、操舵室で捜索作業中だったイ警長とイ巡査がバランスを崩したところ、船長が割れたガラス片で刺したということだ。

として言葉を濁している。
 他から見ると船長の殺意を否定しようとやっきになっているように映る。
 なんとか辻褄あわせを試みようと必死の努力はしているが。
 マドガラスを割って、そのガラス片を握っていたことだけは事実だから、決して偶発的とはいいきれない。
 殺人する意志はなくても、傷害に及ぶ意志はあったようであることは確実であろう。
 とすれば、傷害が死に至らしむというのはありうることだから、まず殺人罪の適用は止む得まい。
 それを擁護弁護し続けなければいけない中央日報もご苦労なことである。
 

 中国政府の「遺憾の意」を表明がでて、やっと中央日報は記事を書き始めた。
 本国の顔色をうかがいながら記事を作らねばならない
のだから、同情してしまう。
 でもしかたがあるまい、御用新聞なのだから。


jiji.com 2011/12/13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011121300742

中国、「遺憾の意」を表明=漁船検挙での韓国隊員死亡

 【北京時事】中国外務省の劉為民報道局参事官は13日の定例記者会見で、違法操業中の中国漁船の船員が韓国海洋警察庁の特殊部隊員を死傷させた事件について、
 「不幸な事件だった」
とした上で、
 「死傷者が出たことに、中国は遺憾の意を示す
と表明した。
 また、
 「事実関係を急いで確認している。韓国と積極的に協力し、できるだけ早く適切に処理したい」
と強調した。


 その記事だが、まずはなんとなく韓国が悪いようなニアンスを含めた「“逆切れ”中国ネットユーザー」。
 どう考えても、韓国新聞がこういう記事をこのタイミングで載せるのは「明らかにおかしい」。
 中国の上層部の顔色を伺っているとしか思えない。
 ただしく韓国国民の民意を反映していない。


2011年12月13日17時00分  [ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/434/146434.html?servcode=A00&sectcode=A30



<中国の違法操業>“逆切れ”中国ネットユーザー「韓国の責任」?

中国ネットユーザーの8割は中国漁民の韓国海洋警察殺害事件を関し、
 「責任は韓国にある
と答えたことが調査で分かった。
 これに対し韓国のネットユーザーは
 「中国の逆切れ」
という反応を見せている。

中国の代表的ポータルサイト騰訊網は、中国漁民の韓国海洋警察殺害事件に関する緊急オンラインアンケート調査を始めた。
  13日午前10時30分(現地時間)現在、
 「今回の事件の主な責任は誰にあると思うか」
という質問に対し、81%の1万427人が「韓国警察」を選び、19%の2447人だけが「中国漁民」と答えている。

また騰訊網は今回の事件に関する特集コーナーを設け、
 「中国漁船の違法操業が今回の悲劇を起こした可能性が大きいという点で、韓国は合法的権利を侵害された被害者」
とし
 「意地を張って主張しても意味がない」
と指摘した。

このような中国ネットユーザーの国粋主義的な態度に接した韓国ネットユーザーは
 「中国の逆切れに怒りがこみ上げてくる」
 「違法操業に対する強力な対応が必要」
 「中国大使館前でろうそくデモでもするべきでは」
などの反応を見せている。


 さて、社説を見てみる。
 中国の非を追求する姿勢は微塵にもない。



2011年12月13日14時18分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/422/146422.html?servcode=100&sectcode=110

【社説】根本対策が必要な中国漁船の違法操業



仁川(インチョン)海洋警察所属の特攻隊員が中国漁船の西海(ソヘ、黄海)上違法操業を取り締まる過程で、中国人船長にガラス片で刺されて死亡した。
 08年に全羅南道木浦(チョンラナムド・モッポ)可居島(カゴド)沖で取り締まりをしていた海洋警察が命を失って以来、警官の人命被害と負傷は毎年増えている。
 昨年は取り締まり警備艇にぶつかった中国漁船の漁民が死亡する事故もあった。

中国漁船の取り締まりが今では戦闘様相になっている。
 中国漁船は違法操業が摘発されれば、船をロープでつないで集団で対抗する連環計までも使う。
  また船員が竹棒・斧・鉄パイプなどで武装し、警察を攻撃するまでに至った。
  単なる違法操業漁船ではなく、海賊の策略を見せている。
 今年1-10月に海洋警察が拿捕した中国漁船は計294隻で、毎日1隻以上を拿捕しても減る兆しは見えない。

外交部は12日、張シン森駐韓中国大使を呼んで強く抗議した。
 中国側の答弁は「できるだけの努力をしている」ということだ。
 実際に中国政府は韓国に拿捕された漁船を押収し、莫大な罰金を払っている。
 しかし摘発自体が漁民には生存とかかわる問題という点で、むしろ凶暴化している。
 根本的な対策が必要な時点だ。

 かつては韓国の漁船が日本の海で違法操業をし、拿捕されることが多かった。
 当時、韓国の沿岸海域も現在の中国のように乱獲で魚類が減っていた。
 このため韓国政府は沿岸漁業の中心を操業から養殖に変えるよう誘導する政策をとった。
  同時に沿岸漁業に従事する漁船の数を、政府が補助金を与えながら減らした。
 こうした過程を通して、韓国の漁民は他国の海で違法操業をする必要がなくなり、韓日間で漁業紛争も消えた。

この経験を中国に積極的に紹介し、中国政府が一日も早く政策として取り組むよう誘導しなければならない。
 時間がかかるしかないことだ。
  しかし悪循環を繰り返す中国漁船の違法操業を防ぐためには他に方法はない。
 長期的な対策さえもなければ、韓中間の最悪の紛争要因になる危険性が大きい。


 「時間がかかるしかないことだ。」
 「長期的な対策さえもなければ、韓中間の最悪の紛争要因になる危険性が大きい。」
 どう考えても、この社説、韓国の新聞としてはおかしい。
 ただ、言葉を連らねるだけで、中国に対する抗議の姿勢がまるでない
 「時間がかかる」という言い訳で逃げまくっている。

 つまりこれ、「喧嘩両成敗」的な思考。
 中国も悪いが、等しく韓国も悪い、とういう論理。
  これで、韓国国民は「うんうん」と納得するのであろうか。
 もしそうなら、ダメだこりゃ。



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