_
● 中国の衛星測位システム「北斗」
『
RBB TODAY 2011年12月28日(水) 21時15分
http://www.rbbtoday.com/article/2011/12/28/84695.html
中国版GPSの北斗が稼動状態に!10機目の衛星打ち上げ成功で運用開始
中国の衛星測位システム「北斗」の10機目の衛星が打ち上げに成功し、ナビゲーションデータの送信を開始した。
27日(現地時間)、BBCが伝えた。
カーナビなどにも利用される衛星測位システムは、アメリカのGPSが世界中で利用されている。
しかし、軍事利用の必要性などから独自のシステムを構築する動きが世界中で活発化しており、ヨーロッパの「ガリレオ」、ロシアの「GLONAS」が計画中もしくは実用段階に入っている。
日本ではGPSと組み合わせて使用する準天頂衛星システムの構築を目指し、人工衛星「みちびき」を打ち上げ、現在稼働中だ。
中国の北斗は、35機の衛星を使って全世界をカバーする衛星測位システム。
2007年から打ち上げを開始し、2011年12月2日に10機目の衛星を打ち上げた。
10機の衛星により限定的ながら稼働が可能となったため、中国とその周辺地域向けにナビゲーションデータの送信を開始した。
北斗は2020年までに35機全ての衛星を打ち上げ、システムを完成させる予定だ。
』
『
CHINAPRESS 2011/12/28 17:47
http://www.chinapress.jp/mobile/28681/
中国:今後5年間で100機の衛星打ち上げる方針
2011年12月27日、中国国務院が、第12次5ヶ年計画期間(2011―2015年)の宇宙開発目標についての発表会を開催した。
中国航天科技集団宇宙部の趙小津部長は、第12次5ヶ年計画期間の目標として、
「ロケットの発射を100回行い、100機の衛星を打ち上げ、100機の衛星を軌道に乗せる。」
ことを挙げた。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2011年11月5日 6時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55707
宇宙大国になれば、戦車1万台にも勝る国際的地位が得られる
2011年11月4日、中国国防大学の張召忠(ジャン・ジャオジョン)教授は、中国初のドッキング実験成功を受け、
「宇宙大国になれば戦車1万台を作っても得られない国際的地位を手にすることができる」
と宇宙開発を推進する意義を強調した。環球時報が伝えた。
3日午前1時29分(現地時間)、1日に打ち上げた「神舟8号」が上空343キロの軌道上で、9月29日に打ち上げた「天宮1号」とのドッキングに成功。
中国は米ロに続き、世界で3番目にドッキング技術を獲得した国となった。
中国は2020年ごろまでに有人宇宙ステーションを完成させる計画を立てている。
では、そもそも宇宙開発を推進する意義とは何なのか?
張教授は
「宇宙技術は医療や軍事産業、通信科学技術など様々な分野に応用できる。
国民生活に直接的または間接的に返ってくるもの」
とした上で、
「中国が真の宇宙大国になれば、戦車1万台を作っても得られない国際的地位を手にすることができる」
と説いた。
記事はこのほか、甘粛省の大型ロケット発射場、酒泉衛星発射センターの関係者の話として、
「米ロなどの宇宙技術先進国家に追いつくよう奮起しなければ、中国は『時代遅れ』になってしまう」
と指摘した。
』
常に思うのだが、あのスペースシャトルというのは偉大だ。
打ち上げの時はロケットの胴体にへばりついて、上がっていく。
いったいどんなバランス計算をしているのだろう。
通常ならロケットはグルグル回転してしまう。
それを抑えて、片荷重で上がっていく。
シャトルの重量はトンデモない重さである。
約100トン。
どう考えたってシャトル側に倒れるはずである。
そして帰ってくる。
宇宙ステーションから人間が帰ってくるのはロシアスタイルが一般的。
つまり、ロケットで大気圏に侵入し、抜けたらロケットから人の乗ったカプセルを射出して、カプセルは落下傘でゆらゆら地表に降りてきて、大地にドーンと落下する。
ところが、シャトルは100トンの重さのまま大気圏に入り、飛行場に着陸する。
どう考えても、とんでもない技術である。
それをアメリカは130回以上行った。
不景気のアメリカはもうそれができるほどの余裕がない。
が、技術ということを考えると、人知の可能性の限界を超えるものといっていい。
ロシアはついにシャトルに行きつけなかった。
中国はどうだろう。
あと100年で追いつけるだろうか。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年1月1日 5時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=57498&type=0
白書「2011年中国の宇宙活動」発表、今後5年の計画を紹介
2011年12月30日、新華ネットの報道によると、中国国務院新聞(報道)弁公室は同日、白書「2011年中国の宇宙活動」を発表した。
2006年以来の中国の宇宙活動の主要な進展と今後5年の主要な任務について紹介、説明している。
白書は全文1万字近くで、前文、発展の目的と原則、06年以来の主要な進展、今後5年の主要な任務、発展の政策と措置、国際交流・協力の六つの部分に分かれている。
白書は次のように述べている。
中国政府は宇宙事業を国の全体的発展戦略の重要な構成部分とし、常に平和目的の大気圏外空間の探査、利用を続けている。
近年、中国の宇宙事業は急速に発展し、若干の重要技術分野で世界の先進の仲間入りを果たした。
宇宙活動は中国の経済建設と社会発展の中でますます重要な役割を果たしている。
白書は中国が宇宙事業を発展させる目的として次の点を挙げている。
大気圏外空間を探査し、地球と宇宙に対する認識を広げる。
大気圏外空間を平和利用し、人類の文明と社会の進歩をはかり、全人類に幸福をもたらす。
経済建設、科学技術発展、国家安全保障、社会進歩などの面の要請を満たし、全人民の科学的文化的資質を高め、国の権益を守り、総合国力を増強する。
白書は、中国が宇宙事業を発展させるうえで国全体の発展戦略に従い、寄与し、科学的発展、自主的発展、平和的発展、革新的発展、開放的発展の原則を堅持すると強調している。
白書は、(前回白書発表の)06年以来、中国の宇宙事業は急速に発展し、有人宇宙飛行、月探査観測などの重要宇宙科学技術計画は飛躍的進展を収め、宇宙空間技術の全体的レベルが大幅に向上し、宇宙空間応用の経済・社会効果が著しく高まり、宇宙空間科学が革新的成果を収めたとしている。
白書によると、今後5年間に宇宙工業の基礎的能力づくりを強化し、先端技術研究を前倒しして手配し、引き続き有人宇宙飛行、月探査観測、高解析度地球観測システム、衛星ナビゲーション測位システム、次世代運搬ロケットなどの宇宙重要科学技術計画および一部重点分野の優先プロジェクトを実施し、宇宙空間基礎施設を統一的に計画、建設し、衛星および応用産業の発展を促し、宇宙空間科学研究を深め、宇宙事業の全面的な、調和のとれた、持続可能な発展をはかる。
既定の目標、任務の達成を確保するため、中国政府は宇宙事業を発展させる政策・措置を定めた。その主な内容は次の通り。
各宇宙活動を統一的に計画し、合理的に手配する。宇宙技術革新能力づくりを強化する。
衛星応用産業の発展を大いに推進する。
宇宙科学技術工業の基礎的能力づくりを強化する。
政策・法規の整備を強化する。
持続的、安定的な宇宙活動経費の投入を保障する。
社会各界の宇宙活動参加を奨励し、宇宙人材陣づくりを強化する。
中国政府は次のように考えている。
大気圏外宇宙空間およびその天体を自由に探査、開発、利用することは世界各国が享受する平等な権利である。
世界各国の宇宙空間活動は各国の経済発展と社会進歩に役立ち、人類の安全、生存、発展に役立つものであるべきだ。
国際宇宙協力は国連の「開発途上国の必要を考慮する、すべての国の利益のための宇宙空間の探査及び利用における国際的な協力に関する宣言」で提起されている基本原則を順守しなければならない。
中国は平等互恵、平和利用、共同の発展を踏まえ、国際宇宙空間交流・協力を強化し、包容的発展を促すことを主張している。
白書は次のように述べている。
06年以来、中国はさまざまな形の国際宇宙空間交流・協力を積極的に進め、多くの国、宇宙機関、国際機関と数多くの大気圏外宇宙空間の平和利用に関する協力協定や了解覚書に調印し、国連および国際機関の関係の活動に参加し、国際宇宙空間商業協力を支援し、前向きの成果を収めた。
白書は次のように強調している。
今後5年間は中国が小康(わりあいゆとりのある)社会を全面的に建設するうえでカギとなる時期で、改革・開放を深め、経済発展パターンの転換を急ぐ正念場であり、中国の宇宙事業は新たな発展のチャンスを迎えている。
中国は今後、国の戦略的目標を巡って、自主革新(イノベーション)を強化し、開放・協力を拡大し、宇宙事業の(効率、質が)良好で速い発展をはかる。
同時に国際社会と共に、平和でクリーンな大気圏外宇宙空間を守り、人類の平和と発展をはかる崇高な事業のために新たに貢献することを願っている。
中国政府が宇宙活動に関する白書を発表するのは3回目で、2000年と06年に発表した。
今回はその継続、発展である。
白書の中国語単行本は人民出版社から刊行され、即日、全国の新華書店で発売された。
』
_