2011年12月28日水曜日

いらない人たち:バタフライ効果を期待する連中

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● バタフライ効果




東京新聞 2011年12月28日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011122802000044.html

民主・内山氏も反発、表明 公約軽視に離党次

 民主党の内山晃衆院議員(千葉7区)は二十七日、野田佳彦首相の消費増税方針に反発し、離党を表明した。
 野田政権が衆院選マニフェストを軽視しているとの不満から、さらに複数の議員が離党を検討している。
 強まる遠心力に、党内実力者の説得も効かなくなっている。

 同党では、斎藤恭紀、中島政希両衆院議員も離党を表明しており、計三人。
 内山氏は記者団に「(最終的には)十人規模になる」との見通しを示した。
 内山氏は小沢一郎元代表の支持グループに所属している。

 一方、斎藤氏は二十七日、記者団に「国民の負託と正反対の方向に行っている政権に怒りを感じる。私は党にいてはいけない」と説明。
 今後、民主党を除名された無所属の松木謙公衆院議員と連携していく考えを表明した。
 松木氏を中心に、年明けの早い段階での新党結成を目指すとみられる。
 斎藤氏は鳩山由紀夫元首相のグループ。
 斎藤氏は二十六日に元代表、二十七日に鳩山氏と相次いで会談し、慰留されたものの振り切った。

 斎藤氏らが元代表ら実力者の説得に応じないのは、来年中にも予想される次期衆院選への危機感から。
 民主党内で離党に傾いている議員は、選挙基盤が弱い当選一回や、地盤のない比例単独下位の若手が中心。
 「マニフェスト違反」との国民の厳しい批判にさらされる民主党にいては、選挙は戦えないという思いに駆られている。
 ただ、離党したからといって展望が開けるわけではない。
 民主党ベテラン議員は「小沢氏が止めているのに、離党してどうするのか。
 それほど動きは広がらないだろうし、人数が少なければ影響力も発揮できない」と指摘した。


 ただ「増税反対」では明日の日本が見えてこない。

 東日本大津波を境にして、その前の日本と後の日本ではまるで違う。
 旧来のマニフェストを後生大事に温めるより、この時期にあって日本の今後の姿を展望していくのが政治家の姿だろう。
 「将来の日本」を展望できずにただ反対を唱えるだけなら、そんなものはいらない。
 
 後ろからは維新の会がヒタヒタとせまってきている。
 維新の会は「オレは大阪をこうしたい」という明確なビジョンがある。
 そのためには既存のシステムを壊していくという破壊力がある。
 役目を終えたロートル支配の自民党に明日への展望はない。
 自民党が解体し、民主党が分裂し、そして新しいうねりが襲ってくるだろう。
 大津波以降の日本はドラマテイックに変わっていくだろう。

 原発の9割が止まっている。
 ただ豊かな社会を目指す、といった曖昧な指針は崩れていく。
 適度に豊かで、それを満足できる社会とは、という形に変わっていっている。
 我慢の範囲では我慢しようではないか、という形に向かっている。
 上海万博までの日中友好はまるで影を潜めた。
 中国の日本侵攻を想定しての九州での自衛隊演習に全く反対が出なかった。
 生活を国を守るとは、自然脅威に対しても、侵略国からからもである。

 様々な領域分野で新たな胎動が感じられる。
 10%の消費税が復興に役立つなら我慢しようという形に国民に浸透していることは確かだろう。
 バカの一つ覚えのマニフェスト護持は、昔の社会党と何も変わらない。
 増税反対の連中からは日本のビジョンが見えてこない。
 こういう明日を見ることのない議員は泡沫のように消えていくことになるだろう。
 いや、消えていってもらいたい。

 「大地震以後の日本をどうする」
という心がないなら、今の日本にいらない。


 

毎日新聞 2011年12月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111228ddm001010005000c.html

民主党:離党10人規模 きょう届け出、近く新党結成

 民主党の内山晃衆院議員(千葉7区、当選3回)は27日、国会内で記者団に対し、28日午前に集団で離党届を提出する意向を明らかにした。
 内山氏によると、離党するのは同党の斎藤恭紀(宮城2区、当選1回)、中後淳(比例南関東、当選1回)の両氏らで、衆院議員10人規模になるという。
 ほとんどが小沢一郎元代表のグループで、衆院比例単独議員の一部も参加。
 政党要件を満たす5人以上のメンバーを確保し、近く新党を結成する。

 内山氏は記者団に対し
 「政権公約がすべてほごにされている。外から訴えるしかない」と表明。
 その上で「小沢元代表は動けないので、先発隊になる」
と語った。
 斎藤氏も27日、国会内で樽床伸二幹事長代行に会い、離党の意向を伝えた。

 離党には平山泰朗衆院議員(東京13区、当選1回)も同調の動きを見せている。
 菅政権当時に民主党の会派離脱届を提出した16人の比例単独衆院議員の一部も参加する見通しで、渡辺浩一郎(比例東京、当選2回)、三輪信昭(比例東海、当選1回)、石田三示(比例南関東、当選1回)の各氏らの離党が取りざたされている。
 28日朝に会合を開き、最終調整する。

 内山氏らは民主党を除籍(除名)された松木謙公元農林水産政務官(北海道12区、当選3回)らとともに新党を結成したい考え。
 将来的には石原慎太郎東京都知事を党首とする新党構想への合流も視野に入れている。
 一方、松木氏は北海道選出の石川知裕衆院議員(無所属)や新党大地の浅野貴博衆院議員らに地域政党結成を呼びかけており、複数の新党構想が浮上している。

 一連の離党の動きにより、野田佳彦首相の求心力低下は避けられず、大詰めを迎えた消費増税論議にも影響を与えそうだ。
 民主党の輿石東幹事長は27日の記者会見で
 「一緒にやっていけないか、働きかけをする必要がある」
と述べ、慰留に努める考えを示した。

 この時期に離党の動きが浮上するのは、政党助成法に基づき国が政党に支給する政党交付金との関係からだ。
 交付金を受けるため、政党側は1月1日時点の所属国会議員数などを記した政党届を1月16日までに総務相に提出しなければならない。
 新党参加議員が新たな党で政党交付金を受ける場合、総務省の仕事納めとなる今月28日までに離党を届ける必要がある。

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 ◇民主党離党が取りざたされる衆院議員

*内山晃  (3)(千葉7区)
 渡辺浩一郎(2)(比例東京)
*斎藤恭紀 (1)(宮城2区)
 平山泰朗 (1)(東京13区)
 中後淳  (1)(比例南関東)
 三輪信昭 (1)(比例東海)
 石田三示 (1)(比例南関東)
 ※敬称略、()数字は当選回数、かっこ内は選挙区。*は既に離党を表明している議員


 「石原慎太郎を党首とする新党
 何か、お先真っ暗な行方だ。
 足元フラフラ。
 80近いジイサン「しんちゃん」担いでなんとする
 まるで、明日が見えていない。
 何考えている。
 やるなら、橋下かついで、「未来維新党2012」だろうが。
 この程度では次の選挙で消えていく運命にある。
 まさか、カオス理論のバタフライ効果でも狙っているのではあるまい。

 ちなみに、小沢さんは民主党を離党しない。
 小沢さんは「政権政党民主党があっての小沢」であることを骨の髄まで知っている。
 離党して新党を結成しても弱小政党の一つに過ぎない。
 だれも振り向きはしない。
 その悲哀を長い間舐めてきたのが小沢さんである。
 自民党は芯から小沢さんを嫌っている。
 手を組むことはない。
 小沢さんと組むくらいなら、自民党は小沢なき民主党と組むであろう。
 もちろん離党先の民主党は言わずもがなである。
 とすれば、小沢さんに芽はない。
 その程度のことは十分承知のこと。
 よって、ゆさぶりだけで、民主党を離党することはない。

 これが常識的判断。

 民主党を離党した連中は井の中の蛙にすぎない。
 小沢さんからみれば、揺さぶるだけの捨て駒である。
 怖いのは維新の会。
 これが全国党になると、小沢さんに飽きた連中が橋下さんの元に流れる。
 一見すればわかるが、小沢さんは影、橋下さんは日向。
 政策論争で橋下さんには勝てない。
 よって小沢さんとしてはうかつに橋下さんに近づくのは危険。
 チルドレンをごっそり持っていかれる可能性が大きい。
 うまく間をおいて接触することになるだろう。
 このへんが微妙。

 少なくとも現在にあって、日本のビジョンをもって行動できているのは
1.政権政党という場所にいる民主党と、
2.大阪都構想を掲げる大阪維新の会
のみ。
 あとは、すべて「ラッパ政党」。



2011年12月29日10時39分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111229-OYT1T00145.htm

小沢氏、グループから8人離党を渋々「黙認」

 民主党で28日、小沢一郎元代表グループの若手議員が集団離党し、新党結成を表明したことで、小沢元代表の動向に注目が集まっている。

 元代表は民主党内での主導権確保を目指しているとみられ、新党組との連携もにらみながら影響力発揮を狙う戦略をとることになりそうだ。

 集団離党した衆院議員9人は、鳩山元首相グループの斎藤恭紀衆院議員を除き、内山晃衆院議員ら8人が小沢グループだ。
 離党者の中には、元代表が今後合流し、「小沢新党」に発展することに期待をかける向きもあるが、小沢グループ内では
 「来年9月の党代表選に向けた多数派形成が最大の課題だ」
との声が強い。

 9人のうち渡辺浩一郎衆院議員ら6人は今年2月、元代表の処分問題や政権公約見直しを巡って執行部と対立し、会派離脱願を提出した衆院比例単独議員で、党内では「16人組」と称されてきた。
 小沢グループの中核とは言えず、グループ内からも「広がりに欠ける」と冷ややかに見る向きがある。

 内山氏は28日の記者会見で、元代表から離党については理解を得られたと説明し、
 「『君は頑固だからなあ』と言われた」
と明かした。

 しかし、民主党内での復権を期す元代表の基本戦略にはそぐわないとの指摘もある。
 今回の集団離党で野田政権に打撃を与えた点では元代表にとってプラスになるが、来秋の代表選に向けて党内の票を固めるうえではマイナスになるからだ。

 実際、元代表は21日に国会議員106人を集め、自らを会長とするグループの統合勉強会を設立したばかりで、党内から
 「代表選にに向けた布石だ」
との見方が広がっていた。
 元代表は最近、野田政権の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加や消費税増税方針などに不満を募らせるグループ議員らと頻繁に会食し、
 「今は動く時期ではない」
と離党を急がないように自重を促してきた。

 このため、元代表側近は
 「今回の動きは小沢氏主導ではない。
 どうしても納得できない若手の受け皿を作るのを手伝っただけで、渋々の『黙認』だ」
と解説する。




asahi.com 2011年12月31日20時24分
http://www.asahi.com/politics/update/1231/TKY201112310239.html

民主離党の9人「新党きずな」結成へ 代表に内山氏

 民主党に離党届を提出した内山晃元総務政務官ら9人の衆院議員は、年明けに結成する新党の名称を「新党きずな」とする方針を固めた。
 1月4日に総務省に届け出る。
 代表には内山氏、幹事長には渡辺浩一郎氏が就任する予定。

 新党の基本理念には「自主自立」を掲げる考えで、3日の会合で正式決定する。
 9人は消費増税やTPP(環太平洋経済連携協定)交渉を推進する野田政権に反発し、12月28日に離党届を提出。内山氏は「民主党には野党として対応したい」との考えを示している。




 
 
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